東北/仙台で人気のある古着屋utah、biscco。Utahの店員である大和田さん×bisccoのオーナー小山さんとの対談企画1回目の今回はバイヤーならではのアメリカでの買い付けから古着の魅力までを語っていただきました。

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ーー古着の魅力とは?

大和田 そうですね、今の僕のバイヤーっていう立場は店のスタッフと現地のスタッフの仲介かなと思ってて。これ誰が着てたのかなっていう部分はもちろん、ストーリーを全部知れて、お客さんに伝えられる部分が古着の良さかなって思います。お客さんに着せてからもまた喜びに繋がりますね。

小山 やっぱり僕らはひとつひとつ見て買ってくるわけだから、一着一着に対する思い入れがどうしてものっかっちゃうんですよね。

大和田 ですね。ストーリーと温度があるのは、古着ならではの魅力だなって思います。なにより若​い子から大人の方までが見れる服っていう点でも古着はいいなと思ってます。

小山  いろんなものをコーディネートに取り入れて、その中に古着をポイントで入れたり。だから古 着は楽しいよね。

ーー東北、仙台のファッション事情をどう思いますか?

大和田 なんか、いい意味で孤立してませんか?

小山 どうだろうね。全国から見て、東北から見てってこと?

大和田 んー。全国で見てというか、仙台ってなると東北の集まる場所って感じがあるじゃないですか。もちろん東京のものが入ってきたりっていうのもあると思うんですが、仙台はこっちが発信したらすごく伝わる街だなって思うんですよね。だからこそ古着が好きな子が多いんじゃないかなって。

小山 確かにね。丁度5、6年前とかは古着も低迷してたけど、だいぶ盛り返して来たしね。仙​台の街は特殊って行くか、全国的に見ても古着を取り入れる人も多いよね。その着方や考え方は時代はまた別として。東北から見てだとやっぱり仙台は大きいよね。仙台か郡山か。やっぱりお客様の話聞いても他県の人も多いし、やっぱり人は集まってくるよね。

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ーー古着屋で働いたきっかけ・古着との出会いは?

大和田 僕は着ている人がかっこよかったっていう理由で好きになりました。

ーー若い頃からですか?

大和田 19歳とか20歳くらいのときかな。

小山 僕は中学生のときですね。兄が高校のときに仙台の古着屋でかっこいい3つボタンの ツイードのジャケットを買ってきて、それをかっこいいなって思って。こっそり着てたりし ました。古着って、要は中古の服を買うなんてことは中学生の僕には理解できなかったんですよね。そういう世界があるってことも知らなかったし、カルチャーショックでした。それから仙台に買いに行ったりしてました。

ーー昔は仙台にたくさん古着屋さんがあったと聞いていますが

小山 そうだね。昔はもっとあったよ。すごい煙いんだよね、お店が。煙草ガンガン吸ってて、怖そうなお兄さんが2人くらい居て。その時デニムを買いに行ったんだけど、怖くて勧められたやつ買ってさ(笑)それが赤耳かな。今で言う66の。安かったんだよね、当時はまだそこまでじゃなくて。それが僕が初めて買ったデニムだった。後から気づいたんだけどね、いいやつだったってことは。それをカットオフにしちゃったんだけどね(笑) 入り口はそこからかな。

ーーお二人の出会いも古着を通してなんですよね?

大和田 僕が19歳のときに買ったベルトがDROPで。(DROP:bisccoの移転前の古着屋)今でもずっとそれだけを使ってるんだよね。

小山 ベルトのことは覚えてないなー(笑)しんごくんがお店に来て「古着屋のスタッフはかっこいいバッグを持ってる!」って言って、買って行ってくれたのは覚えてるよ。

大和田 やっぱり思い入れのあるものだったり、古着のストーリーとスタッフさんの顔ってリンクしていくんだなって思います。

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ーー古着屋の店員として大事にしていること

小山 僕元々引越し屋だったんですよ。だから、服のこととか素人だから、お客さんともフランクに接したいと思ってたんだよね。東口(DROP)のときとかは、お客さんと飲みに 行ったり、外で話してたり仲良くしてて。ただ、だめなこととかはもちろん言うんですよ。だから10年経っても付き合いがあるのかなって思います。お客さんとの距離感だったりは 今後も大事にしていきたいですね。

大和田 僕はバイヤーとしてのことなんですけど、フィーリング、ひらめきを大事にしてますね。その時の直感というか。「なんか良い」を求めて、服の欲しい・いらないを分けていってます。

ーー買い付けにいく前にはある程度目星を付けているんですか?

小山 一応。うちはリストがあって。しんごくんは集めさせたりはしてないの?

大和田 集めさせるんだけど、集まってないことが多いですね(笑)

小山 そうそう、それがあるから僕はあまりディーラーとは深くつきあわないようにしてるんですよ。 例えば、​次来るまでにコ​ットンのセーターを100着集めて下さいと現地で頼んでも、それをちゃんと集めてくれる人はそうそういない。それでもあっちの方はいらないものも入ってるけど集めたから全部買えって、そういうのが僕は嫌なんですよね。

ーー買い付けはどのくらい滞在するものなのですか?

大和田 二週間かな〜

小山 10日か長くて3週間弱か。

ーー街は移動したりするんですか?

大和田 僕はだいたい同じ街なの。

小山 LAは集まりやすいよね。僕はレンタカーでナビをセットしてそこからどこ行こうかなって考えてる。だからだいたいいつも2工程くらいの旅をしています。その日その日で宿も違うんだよね。一人のときはパーキングで寝たりも。

大和田 僕は拠点がロスに合って、そこでどこ行くかってなるんだよね。ロス自体が古着のマーケットがしっかりしていて、その中で古着を集める方法が出来てて。そこで沢山買う方法を常に考えてますね。

ーー海外でのコミュニケーションはどうやっているんですか?

大和田 外国人の人から見て日本人はみんな同じに見えるから僕は常に笑っているようにしてるかな! だからハッピーフェイスって呼ばれてるんだよね。 少しでも、優位になるような印象ってなにかなって考えたときに笑うことかなと。言葉も分からない し、印象に残るようにね。一応名刺にもハッピーフェイスって(笑)それが個人的に気をつけてる事かもね。

ーー買い付けでの思い出の一品

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ーー好きな事を仕事にする方法

小山 それはやっぱり二通りかな。好きな事をやるために独立するか、側がしっかり出来てて、好きな事をやらせてもらう環境にするか。どうやって​好きな事を長​く続けていけるかだね。

大和田 僕の場合、古着と同じくらいUtahが好きってことなんですよね。会社をどこまで好きになれる かっていう部分が大事かなとおもってる部分があって。会社が好きだったら、そこに来るお客さんも好きだし、それでそれを取り巻く環境も好きだし。自分がUtahというフィルターを通せば、アクションも広がるし。自分が予想していない環境になったりすることがやっててよかったなって思えるかな。自分が想像していたものから超えていったり。もちろんつらい事もあるけど、憧れる仕事にいるんだなと 思ったときにやりがいを感じますね。

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ーー若い子に伝えたいこと

小山 情報が今はたくさんあるじゃない。分からないことがあっても調べればすぐ分かるツールが揃ってて。だから、必要な情報とそうじゃない情報を自分でちゃんと見極めてほしいなと思います。全部に流されないでほしいですね。

大和田 今はネットで服を買える時代で。もちろんそれもいいんだけど、やっぱり古着の魅力であるストーリーをスタッフから聞いて、それに興味を持ってくれたりしたら嬉しいですね。付加価値というか。ネットでじゃなくて、自分の目で見て、聞いて感じてほしいなって思います。

ブログはこちらから → SHINGO OWADA/Utah PRESS BUYER

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